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高村薫は老眼で読もう…

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本好きにオススメな読書スタイル発見!


高村薫さんの『太陽を曳く馬』を読んでいます。


高村さんの作品は、面白いので、ついつい先走り気味の気持ちで文字を追いかけ、時には追い越していることさえありません?


でも、実は高村作品はその全く逆が楽しみかたなんですよね…


「噛めば噛むほど味が出る」そう、スルメ作品です!

例えば、『太陽を曳く馬』の一節「よく喋る男だった。吐き出される一つひとつの言葉が、音が、窓ガラスに張りついた雨粒ほどの粘度もなく、耳に届く端から千々に散乱してゆくかのようだった。」


これを走り気味に読んでしまうと、「声や言葉に重みや真実味が薄い男」くらいにしか感じられないのです…


やはり、一文字一文字ジックリと脳に刻み込めば込む程高村作品は面白いと思うわけでして…


で、最近そういう読み方というか読まざるえない状況を発見しました!


それは…


老眼を利用する!です。


実はオレ最近老眼気味(?)まだ、老眼鏡はかけていないものの近くの文字が見えにくかったり、電灯が暗いと見えなかったりします(視力も一週間程前に眼科で調べたら、右…1、2左…1、0と低下していました。以前は、左右とも18、44あったのになあ…)

で、その老眼が『棚ぼた』というか…


あえて光量のやや少なめのところで読書するんです(すでに老眼が進んでいる方は、あえて老眼鏡の度を悪くするとか)


そうすると、必然的に一文字一文字をジックリ目で追うので、高村作品をより堪能できます!


高村薫さんのファンの方は是非お楽しみ下さい。


ただし、他の全ての小説に向くかというと…


それは???


高村作品はあの細かい描写が魅力ですが、その一方で『本の料金の半分は想像すること』とも思うんです。

だから、極力描写は最小限に削りとり読者の想像に委ねる…


も、文学だとも思うし…


読者の道は険しいですねェ…


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