春がわずかにいぶきはじめた北の町土手に立ってみた。
足元に視線をやれば…
つくし 土の筆で土筆(つくし)とは誰が名付けたかは知らないが、言い得て妙とただただうなづくオレ
良く目を凝らせば、いろいろな草や小さな花が土手を埋め尽くしていた…。
その中の名も知らない緑色の濃い草を目にした途端50年も前、我が家で飼っていた白い ウサギの記憶がよみがえった。
ウサギの餌係り(草を集める)はオレで、そのウサギがとりわけ好物で、その草を真っ先にムシャムシャと食っていた画が鮮明に浮かんできた。
なんだか面白いね、その可愛がっていたウサギの名前なんて、もうすっかり忘れてるくせに…。
もえぎを目にしたら、同じくおばあちゃんとお母ちゃんが『もえぎ饅頭(中に小豆のアンコ入り)』の作りかたでいい争い(激しくでない)いる2人の声ともえぎ饅頭の香りが、ぷ~んと漂ってきた(こちらは、何故か画は浮かばない)
たかが土手…されど土手…
時間があったら、土手に立ってみて下さい。